人権資料・展示全国ネットワーク(人権ネット)  加盟団体・機関 紹介
水平社博物館
ホームページ http://www1.mahoroba.ne.jp/~suihei/
郵便番号 639-2244
住所 奈良県御所市柏原235-2
電話番号 0745-62-5588
ファクス番号 0745-64-2288
開館時間 10:00〜17:00
休館日 毎週月曜日・毎月第4金曜日(祝休日の場合は開館し、翌日休館)、
祝休日・連休の翌日、年末、年始、臨時休館日
入館料 大人500(400)円、中・高校生300(150)円、
小学生200(100)円
※( )内は20名以上の団体料金
※障害をもつ方は無料
交通機関 ・近鉄橿原神宮駅より御所行きバスで15分
・近鉄御所駅より(郡界橋経由系統)八木行きバスで10分
「郡界橋」下車0.5km
・JR和歌山線「掖上」駅より1.2km
駐車場 あり
【概要】
 「水平社歴史館」設立にあたって

 1922年3月3日、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と高らかに人間の尊厳と平等をうたい上げて、全国水平社は創立されました。70有余年を経た今、創立者であった西光万吉、阪本清一郎、駒井喜作、米田富ら諸先輩は歴史上の人物になりましたが、水平社宣言は、日本で最初の人権宣言といわれ、解放運動の魂として生きつづけています。平和と人権の確立をめざす部落解放運動の原点が、全国水平社にあることは言うまでもなく、その歴史と精神は、水平社運動に身を投じた諸先輩の闘いによって培われてきたものであります。
 1986年、水平社発祥の地、御所市柏原で地区改良事業が着手され景観が変貌するにつれ、水平社魂の希薄化が危惧されました。ここ柏原をぬきに、水平社を語ることはできず、それゆえに、この地の闘いの歴史を永遠に残したい気持ちに駆られるのは、当然のことであろうと思われます。水平社創立者たちをはじめとして、多くの名もなき諸先輩が、差別に抗して生きてきた事実を掘り起こし、その残した足跡を保存していくことの重要性を感じ、「水平社歴史館」建設の運びとなりました。
 世界人権宣言が国連で採択されてから50年、「人種差別撤廃条約」の批准や「国連人権教育のための10年」の決議、また、我が国においても「人権擁護施策推進法」や「アイヌ新法」が制定されるなど、人権に対する国際的関心が高まっています。この高揚を契機に21世紀を人権の世紀と位置づけると同時に、先駆的な役割を果たした水平社の世界史的な意義を捉え、水平社発祥の地、御所市柏原を人権のふるさととして、ここに「水平社歴史館」を設立したのです。
 「水平社歴史館」は人権情報発信基地としての役割を担い、あらゆる差別撤廃に向けた情報を発信する施設をめざします。
                                                              1998年5月1日