【概要】 |
ホロコースト記念館は、戦後50年の節目にあたる1995年6月、日本で最初のホロコースト教育センターとして開設され、2007年10月にはスペースを拡張した新館が建てられました。第2次世界大戦中のヨーロッパで、ただユダヤ人であるという理由だけで差別と迫害を受け、ガス室などで600万の生命が奪われました。その中には150万の子どもたちがいたと言われます。記念館では、ホロコーストの事実、特に当時の子どもたちの姿を通して、その真実を学びます。
展示室には、世界40ヶ国から寄贈された遺品や写真の展示、収容所のジオラマ、犠牲になった子どもの靴やオットー・フランク氏のタイプライターなど貴重な品々が展示されています。ホールでは映像を、ライブラリーや子ども部屋では絵本や書籍を視聴閲覧できます。また野外には、ベルギーの園芸家がアンネを偲んで作った「アンネの形見」と名付けられたバラや、アムステルダムのアンネの隠れ家から見えたというマロニエの木の2世が植えられています。
記念館には、開館以来、小学校、中学校、高校をはじめ、日本各地から平和学習、人権学習や修学旅行など多くの団体を迎えています。その働きは、ホロコーストに関心を持つ世界中の人々からも高く評価されています。ホロコースト記念館では、さらに多くの方にホロコーストの真実を知っていただき、この世界から差別や偏見をなくし、平和を実現するために、私にもできることはないかを共に考えて行きたいと願っています。
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